オスグッド・シュラッター病について
オスグッド・シュラッター病(以下オスグッド病)は、12歳~15歳くらいの男児に特に多く見られます。脛骨粗面が大腿四頭筋に引っ張られることにより、痛みを引き起こします。ジャンプや走る事が多いスポーツを高頻度で行う児童に多く見られます。

オスグッド・シュラッター病の原因
オスグッド病の主な原因は、大腿四頭筋の収縮による脛骨粗面への過度な負荷です。成長期の子供の骨はまだ柔らかい為、大腿四頭筋により脛骨粗面が引っ張られると剥離します。また、下腿三頭筋・ハムストリングスの柔軟性不足や、下肢の筋力のバランスの崩れも原因となります。
オスグット病の症状
主な症状は、脛骨粗面の隆起と痛みです。痛みは運動時に強くなり、休息時には和らぎます。痛みのため正座ができなくなることが多くあります。オスグッド病の症状は片脚に出る場合も、両脚同時に出る場合もあります。
治療と予防
オスグット病は成長とともに自然に治癒しますが、脛骨粗面の出っ張りが残ってしまう場合もあります。治療の基本は安静と痛みの管理で、痛みが強い場合は運動は休止します。また、大腿四頭筋やハムストリングス、下腿三頭筋のストレッチや患部のアイシングも行います。
オスグッド病の予防には、脚のストレッチやクーリングダウンが重要です。また、適切なサイズの靴を正しく履き、適切なフォームで運動を行うことも大切です。当院では、インソールを使用し足の使い方を改善する治療も行っています。
お子様が痛みを訴える時は、無理をさせず、しっかりと休ませることが必要です。