橈骨神経麻痺は、腕から指先にかけて走行する橈骨神経が障害され麻痺が生じた状態です。「サタデーナイト症候群」や「ハネムーン症候群」とも呼ばれます。
お酒で酔っ払って腕枕をして寝てしまった場合や、上腕骨の骨折に合併して発症します。 いずれも橈骨神経が圧迫される事が原因です。
症状
●肘より上で神経が圧迫された場合:手首を上に反らすことができない(下垂手)という症状となり、腕から手にかけて、親指や人差し指、中指の甲側にしびれや感覚の鈍さを伴うこともあります。
●肘より下で神経が圧迫された場合:指を伸ばすことができない(下垂指)になります。この場合はしびれや感覚が鈍くなるような症状はありません。
治療
治療は腕枕などでの橈骨神経麻痺は、保存療法となりますが回復には早いものでも1ヶ月程度、通常2~3か月ほどかかります。症状によっては、それ以上の期間を要するものもあります。
上腕骨の骨折や外傷による橈骨神経麻痺は整形外科で手術が行われる場合もあります。