変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症は、膝の軟骨が摩耗し炎症を起こす傷病です。その多くは、高齢者や中年以降の女性に見られます。膝関節は、大腿骨・脛骨・膝蓋骨で構成されており、関節面は軟骨で覆われています。それらの軟骨が、荷重の繰り返しによって摩耗し関節炎を起こし、痛みが現れます。
変形性膝関節症の症状
初期では起床時・長時間座った後の動き始めに痛みを感じることが多く、徐々に歩行時や階段の昇り降り、正座などの動作でも痛みを感じるようになります。進行すると関節内に水が溜まったり、膝関節が変形(O脚変形・X脚変形)してきます。可動域が狭くなるため、正座やしゃがむことができなくなることもあります。
変形性膝関節症の原因
主な原因は加齢による軟骨の変性による摩耗です。特に、肥満やO脚・X脚は発症リスクが高まります。また、靭帯の損傷や半月板損傷などの外傷後に発症することもあります。
予防
すり減った軟骨は再生しないため、予防が非常に重要です。変形が大きくなり日常生活に大きな支障が出る場合は人工関節置換が行われます。
体重の管理や大腿四頭筋のトレーニング、膝に負担をかけない生活習慣は変形性膝関節症を予防するため欠かせません。
長時間のしゃがみ姿勢(草むしりや和式トイレなど)や、ランニング、長時間のウォーキングなどは軟骨の摩耗を進めるため控えるべきです。
水中歩行、自転車は関節に負担をかけずに筋力アップできるので、取り入れたい運動です。