軟骨成分サプリメント

加齢と共に関節の軟骨がすり減り、膝や股関節・腰などが痛くなる方が増えてきます。来院される患者様にも変形性膝関節症や変形性股関節症・腰部脊柱管狭窄症の方が大勢いらっしゃいます。その方達によく聞かれるのが「グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントを飲んだ方がいいか?」という事です。

答えは100%NOです。

TVのCMや新聞紙面の広告、更にはYoutubeの広告に至るまで、ありとあらゆる所で目にする「グルコサミン・コンドロイチン」驚くことに効果は全くありません。髪の毛を食べたら髪の毛が生えてきますと言っているようなものです。

関節軟骨は消耗品

そもそも関節軟骨に再生能力はほぼありません。成長が終わった後は減る一方の消耗品です。この点で既に関節軟骨成分を口から摂っても何の意味もありません。

体内で分解される

口から入ったグルコサミン(単糖)やコンドロイチン(ムコ多糖)はそのまま吸収される訳ではありません。単糖という最小単位に分解されて、その状態で吸収され、再度身体の中で合成されます。

人間の形をレゴブロックで作ったとすれば、一つ一つのブロックが単糖です。それを目印もつけずに一度バラバラにしてから組み立てたら、次回どこの部分に使われるかはわかりませんよね。

関節の痛みとは離れてしまいますが、美容効果があるなどと宣伝しているヒアルロン酸(ムコ多糖)も同じです。

サプリメントを摂取する際は、かかりつけのドクターなどに相談するといいかもしれません。

厚生労働省eJIMのグルコサミン・コンドロイチンに関する記載https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/21.html