足底筋膜炎(足底腱膜炎)

足の裏の痛みでの来院で最も多いのが足底筋膜炎(足底腱膜炎)です。

図1.土踏まず①~➂のどこかが歩いたり、走ったり、長時間立っていると痛くなる。特に、起床時の歩き始めに痛い。という様な症状がある場合は足底筋膜炎かもしれません。

足底腱膜炎の頻発部位
1.踵骨付着部
2.中足部
3.母指球近位部
図1.

痛みのメカニズム

踵が持ち上がる事により足底腱膜が伸張され痛みが出る場合と、荷重により土踏まずが潰され、その際に足底腱膜が伸張されて痛みが出る場合があります。(図2.参照)

ウインドラス機構とトラス構造という足の機能が関係していますが、ここでの説明は省略します。詳細について気になる方は調べてみてください。

足底筋膜が伸張されるイメージ画像
図2.

特に図1.①の踵骨付着部では痛いまま放っておくと、足底筋膜に繰り返し引っ張られて骨棘が形成され、痛みが取れづらくなりますので、早めに整形外科や接骨院を受診する事をおすすめします。

骨棘の説明画像

痛みの出やすい人

ローアーチ(偏平足)の方・ハイアーチの方や体重の重い方、スポーツ全般で走ったり、ジャンプしたりを繰り返す方、仕事で長靴を履いている方・通勤通学でローファーを履いている方・靴のサイズが合ってない方などに多く見られます。

ローファーや長靴は図3.の黄色の塗りつぶし部分の様に隙間があります。この隙間が下がる事により足底筋膜が伸張されます。普段からこの様な靴を履く事はできるだけ避ける様にしましょう。

また、サイズの合っていない靴も発症要因となります。

ローファー・長靴で足底筋膜が伸張されるイメージ画像
図3.

まとめ

木野内接骨院では、足サイズを計測した上で日常生活やスポーツで使用している靴を確認し、サイズの見直し・履き方の指導を行います。

更に、歩行状態を観ながら、足底筋膜が伸張されすぎないようにインソールを処方します。

患部をお風呂で温めたり揉んだりすることは、症状を悪化させますので控えてください。

ご自身でインソールを購入する際は、必ず足のサイズを計測し、靴のサイズが合っている事を確認してから、足のサイズに合ったインソールを入れる様にしてください。足のサイズと異なる靴やインソールは症状を悪化させる場合もあります。