外側上顆炎(テニス肘)

外側上顆炎とは?

外側上顆炎は、肘の外側に痛みを引き起こす疾患です。特にテニスをする人に多く見られ「テニス肘」とも呼ばれていますが、他のスポーツや日常生活の動作でも発症します。

放置すると日常生活に大きな支障をきたす傷病の一つです。

原因

手首を伸ばす筋肉(短橈側手根伸筋)が過度に使用されることによるものです。繰り返しの動作や急激な負荷が、短橈側手根伸筋肉の付着部である外側上顆に伸張ストレスを与え、炎症を引き起こします。

外側上顆炎の症状

外側上顆炎の症状は、主に肘の外側の痛みです。患部を押すと痛みが更に強くなります。肘の外側を壁や柱にぶつけると強く痛みを感じます。

また、手首を反らせる動作や、手の平を下に向けて物を持ち上げる動作、タオルを絞るなどの動作で痛みが増すのも外側上顆炎の特徴です。

治療と再発予防

外側上顆炎の治療の原則は、患部の安静とアイシングです。外側上顆の伸張ストレスを抑えるためにサポーターや圧迫包帯も用います。痛みがある程度落ち着いてきたら、前腕伸筋のストレッチや筋力トレーニングを行います。

痛みのある患部を入浴して温めたり、マッサージする事は禁忌です。入浴してマッサージをし、症状が悪化した事がきっかけで来院する方も大勢います。

難治性のものには整形外科でステロイド注射を行う場合もあります。しかし、再発する事が多く、原因となる動作を避ける事と筋力トレーニング、ストレッチを行う事は特に重要です。

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