TFCC(三角繊維軟骨複合体)損傷

TFCC損傷とは?

TFCC損傷は、手首の小指側に位置する三角線維軟骨複合体(TFCC)が損傷した状態です。三角繊維軟骨複合体は橈骨と尺骨の二本の骨と、三角骨、月状骨を結ぶ靱帯で構成されています。

TFCC損傷の原因

主な原因は、手首の外傷や加齢による組織の変性と外傷です。転倒して手の平の小指側を着いたり、手首を強く捻る動作で受傷します。

具体的には、力を入れてドアノブを回したり、ドライバーで力を入れてネジを回す動作、その他にも重いものを持ち上げる動作、キーボードで文字入力の反復動作などでTFCCを損傷します。

症状

TFCC損傷の主な症状は、手首の小指側の痛みです。ペットボトルのキャップを開けたり、手首を捻る動作で痛みが増大します。また、手のひらを返す動作が困難になることもあります。

治療

手首の安静ために、サポーターや包帯によって固定します。痛みが落ち着いてきたら、可動域訓練を行います。

サポーターや包帯で手の平を返す動作を制限することが難しい問題もあり、治癒までに6ヶ月以上を要することもあります。

難治性のものは手術が行われる事もあります。