腓骨筋腱炎

腓骨筋腱炎は、腓骨筋の腱の部分が炎症を起こした状態を指します。症状は主に、外くるぶしから下方にかけての痛み・腫れ・熱感です。腓骨筋は、ふくらはぎの外側に位置し足の裏に繋がる筋肉で、長腓骨筋と短腓骨筋の2つがあります。この筋肉は主に足関節の底屈に関与し、歩行や走行時に重要な役割を果たします。

腓骨筋腱炎の説明イラスト

腓骨筋腱炎の原因

腓骨筋腱炎の主な原因は、過回外1と過度の使用(オーバーユース)です。足首が反復して回外(捻挫をするような動き)することにより腓骨筋に過度の伸張ストレスがかかり、炎症が生じます。過去の捻挫で足首の靭帯に緩みができてしまった場合は過回外になりやすい為、腓骨筋に伸張ストレスがかかりやすく腓骨筋腱炎の発症要因になります。また、つま先立ちを繰り返すバレエや新体操などは発症リスクが高くなります。

治療

痛みが落ち着くまで、原則スポーツは休止し患部の安静にします。同時にアイシング・テーピングや包帯での固定も行います。正しいサイズの靴を正しく履き、回内方向に誘導するインソールの使用も効果的です。

回外方向に誘導する様なインソールの使用は症状を悪化させるため要注意です。踵の高い靴も避けるようにしましょう。

  1. 回内・回外についての説明 ↩︎