バネ指(弾発指)

バネ指とは?

バネ指(弾発指)は、指の付け根の腱や腱鞘が炎症を起こし痛みや腫れが生じる傷病です。起床時に症状が悪化し、日中は症状が改善することが多いのが特徴です。指を曲げると引っ掛かり、バネの様にはねる現象を起こす為「バネ指」と呼ばれます。進行すると、指の関節の曲げ伸ばしができなくなります。

バネ指の原因

妊娠出産期の女性、更年期の女性に発症することが多いと言われています。更年期以降では男性にも多くみられます。指の付け根に固いものが繰り返し当たるような作業をする人は要注意です。

母指に発症することが一番多く、次いで中指になりますが、人差し指・薬指・小指でも起こります。

バネ指は、手のひらの指の付け根の靱帯性腱鞘と、そこを通過する屈筋腱との間に炎症が生じることで発症します。手のひらの付け根を押すと痛みがあります。進行したバネ指ではシコリが触れる場合もあります。

バネ指(弾発指)の説明図

バネ指(弾発指)の治療

バネ指の治療では、原因となる指の使用頻度を減らすことが最も重要です。片方の手で対象の指を伸ばす伸展ストレッチ運動も有効です。効果がない場合や、症状が進行し指の関節の曲げ伸ばしができなくなってしまったものについては、整形外科でステロイド注射や腱鞘の切開が行われます。

軽症のものは完治まで数週間程度ですが、中等・重症に進行したものは数か月を要する事も珍しくありません。以上の事から、バネ指は早期の治療が大切です。

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