内側上顆炎

内側上顆炎とは?

内側上顆炎(ないそくじょうかえん)は、上腕骨の下部内側にある内側上顆という骨の突起部分に炎症が起こる状態を指します。内側上顆炎は、手首や前腕の使い過ぎ(反復動作)によって引き起こされ、ゴルフやテニスなどのスポーツをする人に多く見られます。そのため、内側上顆炎は「ゴルフ肘」や「フォアハンドテニス肘」とも呼ばれることがあります。

症状

内側上顆炎の主な症状は、肘の内側の痛みです。手首を使う動作や掌を上に向けて物を持ち上げる動作を行う際に特に強く感じられます。症状が進行すると、引き戸を開ける際や閉める際など日常生活の中でも痛みを感じるようになります。

原因

内側上顆炎の主な原因は、手首や前腕の使い過ぎです。具体的には、手首を強く曲げる動作や、前腕を回内(手のひらを下に向ける動作)する動作を繰り返すことが原因となります。これにより、筋肉の付着部である上腕骨内側上顆に伸張ストレスがかかり、炎症を起こします。

治療

内側上顆炎の治療は、まず局所の安静とアイシングが重要です。手首や前腕を使う動作を控え、炎症を抑えるためにアイシングを行います。

痛みがある程度落ち着いてきたら、前腕の筋肉を伸ばすストレッチや、手首の屈筋群のトレーニングも重要です。