有痛性外脛骨について
有痛性外脛骨は、足部舟状骨の内側に存在する過剰骨（副骨）で、痛みを伴うことがある状態を指します。外脛骨は15～20％の人に見られますが、通常は無症状です。痛みが出た外脛骨が有痛性外脛骨と呼ばれます。
原因
有痛性外脛骨にはオーバープロネーション（過回内）と呼ばれる足の関節の動きが大きく関係しています。後脛骨筋の付着部である外脛骨部分に伸張ストレスがかかり炎症を引き起こします。また、足のサイズに合ってない靴を履いたり、靴を正しく履けていない場合なども靴に当たり皮下組織に炎症を起こす事もあります。いずれにしても、オーバープロネーションが原因となっている場合が殆どです。
有痛性外脛骨の治療
当院では足のサイズ計測・歩行形態の確認をし、靴の選び方・履き方の指導を行います。オーバープロネーションを抑えるインソールも使用します。痛みが強い場合は運動の中止や制限、運動後のアイシングなども必要になります。
予後
有痛性外脛骨の多くは、正しいサイズの靴を正しく履く事により軽快します。患部の圧痛が暫く残る事もありますが、骨成長停止期の15～17歳頃には自然治癒します。