むちうち症は、交通事故やスポーツの衝撃によって首に過度な負荷がかかり、軟部組織を損傷したものの総称です。
正式な傷病名は、頸椎捻挫・外傷性頚部症候群です。これらが、俗称として「むちうち症」と呼称されています。
交通事故だけでなく、スポーツでの衝突や転倒時にも首が鞭のようにしなり、むち打ち症となる事もあります。
交通事故上のむちうち症については、ヘッドレストの装備率が向上し、減少しました。ヘッドレストの装着により、激しく首が鞭のようにしなる事が少なくなったためです。

むちうち症の症状
- 首から肩の周りの筋肉の痛み: 最も一般的な症状です。事故直後に症状が出る事もあれば、数時間後や数日後に出ることもあります。
- 頭痛: 首の付け根付近の後頭部の痛みです。吐き気やめまいを伴う場合もあります。
- 手足のしびれ: 手足のしびれなどの症状が現れた場合はレントゲンやMRI・CT検査が必要になります。
むちうち症の治療
受傷直後は安静に保つことが最も重要です。痛みに応じて頸椎カラーなどを使用し、首への負担を軽減します。ある程度痛みが緩和したら、頸部から肩にかけての物理療法や運動療法などを行います。
手足のしびれ・脱力や膀胱直腸障害が現れた場合は神経の損傷が強く疑われます。これらの症状が出た場合は、早期の精査が必要です。
交通事故に遭った場合
- 警察に通報:まずは、必ず警察に通報しましょう。
- 加害者の連絡先を確認:住所、氏名、電話番号、任意保険の加入の有無を確認します。
- 保険会社に連絡:ご自身の加入する損保会社に連絡します。
- 整形外科を受診:痛みのあるなしに関わらず、できるだけ早く受診しましょう。
- 接骨院・整骨院を受診:整形外科を受診してから接骨院にかかるようにしましょう。 また、木野内接骨院では整形外科の紹介も行っております。
- 診断書を警察に提出:人身事故の届け出をします。物損事故から人身事故への切換をしましょう。
- 保険会社へ関係書類の提出:痛みが良くなり通院が済んだら、必要書類を保険会社から取り寄せ、提出します。
関連記事:自賠責保険と任意保険